健康でいる為には運動が必要です。
「そんなこともう知ってるよ!」と考えたと思います。
では、どれくらいの量を運動したらベストなのかをご存知ですか?
ジムで1時間?6000歩の散歩?2キロのウォーキング?
ハッキリ答えられる人は少ないと思います。
そこで今回はあのWHOが2020年に発表した「健康になるための理想の運動量」を紹介したいと思います。
自分がどれくらい運動したらいいのかが分かると、やり過ぎて体を痛めることもありません。
それだけでなく、筋肉をつけたい人は効率よく最短で筋肉をつけることもできます。
筋肉がつくと、腰痛や肩こりなどの症状も出にくくなるためデメリットを探す方が難しくなります。
実際に運動をすることによって、脳機能が上がるため集中力も上がりますし、認知症の予防にもなります。
他にも、睡眠の質も上がりますし、気持ち的にもスッキリするという効果もあります。
まず運動の強度は3種類に分かれます。
① 中強度の運動=息は上がるが会話はそこそこできるぐらいの運動
② 中〜高強度の運動=息が上がってあまり会話できないぐらいの運動
③ 高強度の運動=息がハァハァして会話ができないぐらいの運動
これは運動をする上での基準にもなりますので覚えておくといいと思います。
子供〜青年(5歳〜17歳)
いわゆる成長期です。
この成長期の時は、少なくとも1日に平均して60分の中〜高強度の運動を1週間にわたって行う(週3日でも可)ことがいいとされています。
この期間の子供たちは筋肉などの回復が早いため、少しキツめの運動をすることで心肺機能の向上や筋肉量が増えるため良いとされいます。
そのため、運動は有酸素系の運動をすることをオススメします。
心肺機能が高い子供の方が脳機能も高いため勉強をしても記憶力が良かったりと、運動が勉強にも役に立つという研究もあります。
ですので、お子さんがいる方は勉強だけでなく運動の方にも時間をとると結果的に成績も上がるということです。
成人(18歳〜64歳)
成人は少なくとも中強度の運動を週に150~300分、もしくは高強度の運動を週に75~150分やることが理想とされています。
更に健康になりたい方は週2回以上の筋トレをすると更に効果は上がるそうです。
軽く息が上がるくらいの運動なら比較的取り掛かりやすいですね。
まずは家の周りを軽く散歩するところから初めてみることをオススメします。
週に150分なら1日20分程度の散歩だけでいいということになりますから、ぜひ試してみてください。
高齢者(65歳以上)
高齢者は少なくとも中強度の運動を週に150~300分、もしくは高強度の運動を週に75~150分やることが理想的です。
この2つを組み合わせると更に効果は高くなります。
当院へお越しいただいている方々を見ていると、やはり定期的に運動をしている方は回復も早いですし、筋肉の質も良いです。
私達からするとこの結果は、やっぱりね、と感じでしたね。
高齢者の方はこのような運動以外にも、バランス系の運動を組み合わせると転倒のリスクも最小限まで抑えることができます。
ですから、運動の合間に片足立ちなどのバランス運動を行うのも良いでしょう。
以上がWHOの健康ガイドラインになります。
このように今後も体に関する知識や、日常で役に立つ情報を配信していきますので定期的にチェックしてみてくださいね。