当院にご来院いただいている方の半分はマッサージが向いていません。
マッサージが向いていない人なんて存在するの?
と感じると思いますが、本当です。
しかし、よくポストに入ってるチラシや街中を歩いていて
よく見かける看板、YouTubeなどの動画で多くの人が、
「筋肉をほぐすことが大事」と謳っていることが多いです。
もし仮に、筋肉をほぐすことで痛みを感じなくなるので
あれば自分で痛い箇所を押したり、
自分でストレッチをするだけで痛みはなくなるはずです。
しかし、痛みがなくなる人の方が少ないのが現実です。
なぜこのように、筋肉をほぐせば痛みがなくなると言う
人が多いのかをお伝えします。
これには理由が2つあります。
① 施術者の知識不足
② 新人でもすぐにできるマッサージを取り入れる会社が多いから
①施術者の知識不足
これは我々のような医療業界だけの話ではないのですが、
人は自分の都合のいい情報だけを拾うという性質があります。
これは我々のような施術家も同じです。
学校などでマッサージをすると痛みの緩和というように
最初に教えられるため、それが正しい知識だと思い込んでしまいます。
それが後から、
「マッサージが向いていない人がいる」
と聞かされても信じる人が少ないのです。
例えば、高齢者の交通事故がいい例です。
交通事故総合分析センターの調査によると、
平成7年の交通事故での死亡件数は9971件。
このうち16~24歳の運転者が起こした事故件数は3114件、
65歳以上の運転者による事故は1319件です。
これを見ると、実際には若い人も事故を起こしていることから、
高齢者だからといって事故が多いわけではないことが分かります。
しかし、「高齢者の運転は危険だ」という思い込みから、
そうした情報ばかりを取ってしまうのです。
このように施術家たちも自分の知識を新しいものにアップデート
させることができない人もいるのです。
(もちろん単純に知らないだけの人もいますが…)
②新人でもすぐにできるマッサージを取り入れる会社が多いから
これは裏側の話になるのですが、
会社的に新入社員でもすぐに数字を出してもらえると
お店としては助かるわけです。
そしたらどうするかというと、
誰でも簡単にすぐにできる施術内容を考える必要があります。
誰でも簡単にできるとなると、
マッサージが1番最初に思い浮かびますよね。
思い出してみてください。
少し練習すれば自分でもできるんじゃないか。
と思ったことがありませんか?
そうです。
1番手軽にできるのがマッサージです。
これがマッサージなど筋肉をほぐすことが大事と
謳っている整体院の裏側です。
そのため、自分にはマッサージをしても良いのかを
しっかりと見極める必要があります。
マッサージが向いていない人
ここからが本題です。
どんな人がマッサージ向いていないのか。
それは、
関節が柔らかすぎる人です。
あれ?柔らかい方がいいんじゃないの?
と思うかもしれません。
しかし近年のスポーツ医学の世界では常識なのですが、
柔軟性が高ければ怪我のリスクも増すというデータが出ています。
つまり、体が柔らかすぎるということも
痛みを出しやすくなるということです。
これは臨床雑誌整形外科70巻6号でも紹介された、
関節弛緩性テストという検査でわかります。
(下線のところをタッチしてサイトを見てみてください)
このテストの項目で3つ以上当てはまれば
陽性(関節が柔らかい体質)と判断します。
関節が柔らかいタイプの人がマッサージを受けてしまうと、
マッサージをする前よりも関節がグラグラしてしまい、
施術前よりも体の調子が悪くなりやすいです。
さらに、関節の柔らかさというのは体質的な要素が大きいため、
栄養をたくさん摂れば解決するというものでもありません。
その方によって体の状態が違いますので、
もし現時点で体の調子が悪く、マッサージに通っているが
一向に良くならない。
というお悩みの方がいましたら、
ぜひ一度お問い合わせください。